お知らせ
インタビュー:大田臨海部まちづくり協議会副会長 中澤勇一郎様
大田臨海部まちづくり協議会では、色々な情報提供をいただき、調査活動にも積極的にご参加いただいている中澤副会長にお話を伺いました。
ー城南島連合会の会長に就任されてから、ご多用な中にも関わらず、現地調査や東京都との意見交換、臨海部ツアーなどに積極的にご参加いただきありがとうございます。臨海部まちづくり協議会の活動に参加された率直なご感想を伺えますでしょうか。
城南島連合会の前会長の杉崎武春氏から引き継ぎで会議出席依頼を受けましての参加となりました。成り行き上、会長職の仕事として出席しましたが、内容が伝えられてなかったこともあり、最初はさっぱりわからず発言もままならない状態であったのが正直な感想であります。実際に2か月に一度の連合会の理事会で大田臨海部まちづくり協議会の報告がたまにはありましたけど、おそらく私だけでは無く理事のほとんどの方が「よく、わからないなぁ」といった印象を持っている状態が、ほぼ一年前の状況であったと思い起こされます。
会議に参加して二度目、三度目でようやく自分自身の立ち位置が理解でき、また、協議会の意図が少しずつ理解できていったのが率直な感想です。メンバー構成や役職についてもわからない状態だったので、名簿を頂戴して、少しずつ理解をしてきました。昨年12月の臨海部を自転車で試走する調査は、少しでも活動の理解と親睦が深まるのではないかと思い参加いたしました。また、久しぶりの自転車も自身の運動不足解消につながるのではという意味合いもありましたが……
その後は、ご存知の通り都庁に出向くことや臨海バスツアーに参加したのが現状であります。参加動機の率直な意見としては、よくわからない活動を理解して城南島連合会の活動の一つとして不可欠かどうか、の見極めであるということでしょうか。 その結果としてモノレールや海上輸送のこと、MaaSなど、私が知りえない情報を吸収できたことが大変勉強になっております。 継続理由はそんなところで、まだまだ理解していないことは、たくさんあると思います。
ー中澤副会長が会長を務めていらっしゃる城南島連合会は、どのような活動をされていますか。また、城南島の魅力やおすすめの楽しみ方などを教えてください。
過去の活動はいろいろありまして詳しくは城南島連合会のホームページの城南島タイムズの第35号に、行政に働きかけて実現したことがありますのでご参照ください。
http://www.jounanjima.com/pdf/20120221.pdf
これは私が新聞委員会委員長時代に、まとめて書き起こしたものです。
城南島の魅力としては、海浜公園でBBQをはじめ、ボードウォークや砂遊びができる砂浜、スケボー広場、ドックラン等など。 また、飛行機好きな方にはたまらない羽田空港の発着の飛行機を間近で見る事が可能ですし、多くの飛行機マニアがカメラを持ってやってきます。島内の休日は、営業車や大型トレーラーなどが運休しております関係上、道路が空いており自転車で走行する方々が絶えません。ロードサイクルのメッカとも言えましょう。
楽しみ方としては、都市中心から近いので休日、自動車さえあれば、ご家族、お仲間と来られて一日楽しめる海浜公園は絶好の場所であります。
-臨海部のまちづくりにおいて、改善した方がよい点など、課題になっていることはどのようなことでしょうか。
まだ、改善したほうがよい点は私が経験不足でなんとも言えません。
課題としては、前会長が強く唱えていた交通アクセスの部分と感じます。実現がなかなか難しい駅の誘致もありますし、ドライバー不足で悩むバスの運行等の実態はあります。また自転車での通勤は平日、大型車の走行や渋滞などの発生で危険が伴います。自転車の走行レーンが充実していないこともあり、その辺りが課題と思います。
個人的には、ゆりかもめの様な無人走行の列車があれば(各島を循環するコース、あるいは大森⇔木場の路線)便利かと思えます。ただし、ビジネスとして採算が合わないということは理解してますので実現は難儀だと感じます。
ーこれまで、大田臨海部まちづくり協議会では、にぎわいづくりと交通環境の充実を2つの柱として取り組んできました。働く人、訪れる人にとってよいまちにしていくため、臨海部まちづくり協議会が取り組んでいくべきことは、どのようなことだと思いますか。
取り組みはこれでよろしいかと思います。今後も大いに議論していくことや実際の状況把握も必要であります。
文書を書くこと、モノ申すことはいくらでも出来ますが、現実問題、いつまでに、どのように実践していけるかが大切だと思います。
計画には費用も掛かりますし、実際ににぎわいづくりのスペース、交通網が充実したとして、将来、利用がほとんどされない状態にならぬ様にしていきたいものです。
その様なことも含め、行政との取り組みも必要かと思われます。
ーその他、今後期待していることなどがありましたらお願いします。
よくわかりませんが東京都は、大田区は、この埋め立てによってできた臨海島部をどのようにしていきたいか、活用していくのかを(東京は土地が無いので拡張政策はわかりますが)もっと、明確にしていってもらいたい。とおぼろげに感じます。