お知らせ

エコレ城南島 見学会 2022/8/22

大田臨海部まちづくり協議会では、城南島連合会からご紹介をいただき、城南島スーパーエコタウンにあるエコレ城南島の見学会を実施しました。

エコレ城南島のホームページにある「すべての廃棄物は資源になり得る」の言葉の通り、運ばれてきた廃棄物を再使用・再生利用できるものに加工する工場です。
エコレ城南島が取り扱っている廃棄物は「埋設廃棄物」です。

まずは「埋設廃棄物」について、佐々木工場長と大波CSR室長からレクチャーをしていただきました。

「埋設廃棄物」は、造成や解体などの工事の際に掘り出される廃棄物です。
都内では、処理施設のない江戸時代の廃棄物や、関東大震災などによる被災建物などが埋設廃棄物となっていることから、掘削を伴う工事の際は必ずと言っていいほど埋設廃棄物が発生するそうです。
簡単に言うと「土」と「ごみ」が混じっている廃棄物ということになります。この両方を処理することができる施設がなかったため、エコレ城南島では「産業廃棄物処分」と「汚染土壌処理」の両方の許可を取得されており、これまで埋立処分するしかなかった埋設廃棄物のほぼ100%資源化を実現されたそうです。

さらに、工場でのリサイクル工程についてご説明いただいた後、実際に工場の中を見学させていただきました。

最初は「高度分級施設・破砕施設」です。
ものすごく巨大なクレーンゲームのような機械で土をふるいに投入していきます。
ここで大きさで選別し、大きなものは破砕にかけられます。
機械があまりに大きいので、がれきのような塊も石ころのように見えます。

続いて、「湿式分級・洗浄施設」です。
水分の多い埋設廃棄物などは、こちらの「湿式分級・洗浄施設」で処理します。
「お米を研ぐように、土の周りについている汚染を摺り揉み洗いする」というイメージだそうです。

続いて「攪拌抽出洗浄施設」です。
こちらは、塩素分や重金属等を時間をかけて水に移行させていくそうです。

工程の中で洗浄に使われた水は「水処理施設」で浄化しています。
この水処理は、水質を管理することから専門的な資格を持つスタッフの方が常時管理をされているそうです。水処理で回収された物質は、(写真を撮り忘れたのですが)カラカラの灰のような形状になっています。
そして、浄化された水は、また場内で再利用されるシステムになっています。とてもサーキュラーなシステムです。

最後に処理工程を経た資材が、セメント原料として適切な成分になるように混合されたものが、ブルドーザーでトラックに積まれていきます。

臨海部は、高い技術を持つ企業が多く立地しています。今回見学させていただいたエコレ城南島では、まさに「資源をつくる」という、循環型社会に必要な技術を見せていただきました。
詳細の技術や、環境負荷の軽減に寄与する企業理念などはS.P.E.C株式会社ホームページをご覧ください。

https://ecore.tokyo/index.html  エコレ城南島ホームページへ

佐々木工場長、大波室長には、快くお引き受けいただいただけでなく、とても楽しく分かりやすいご説明をいただきありがとうございました。

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