お知らせ

臨海部見学ツアー実施報告

臨海部まちづくり協議会では、定期的に臨海部の施設・企業の視察を企画しています。
今回は、大田清掃工場と株式会社バイオエナジーの見学ツアーを実施しました。

日時:7/31(月) 13:00~17:00
参加者:13名

最初は、大田清掃工場へ向かいました。東京都の施設で、平成26年に竣工した新工場、平成2年竣工の第一工場が稼働しています。
高橋工場長にご案内いただき、清掃工場のしくみなどをレクチャーしていただいた後、工場内を見学させていただきました。


新工場内は見学通路も充実しており、展示物を見ながら見学スタートです。


工場にトラックがごみを運んでくる様子を見ながら、運ばれてくるごみの量に圧倒されます。運ばれてきたごみは、バンカと呼ばれるところに一時貯留されます。このバンカの中では、年に何回か火災が起きるそうで、それに備えて放水機・ドレンチャーなどの消火設備が整えられています。


ごみを高温で燃やしていく仕組みについても、模型を使って丁寧に説明されています。800度の高熱で処理されながら、火格子と呼ばれる仕組みでごみが押し出されていきます。ごみを収集するのは日中ですが、清掃工場は24時間稼働しているそうで、1日の焼却能力は600トンだそうです。



清掃工場はごみを処理することだけが役割ではなく、その熱を使って発電することも重要な役割の一つです。24時間稼働し、焼却炉の発電出力は22,800kwだそうです。また、災害時の一時避難施設にもなっており、工場内の一角にスペースが確保されています。

続いて、城南島にあるバイオエナジー株式会社を訪問し、見学しました。


中北様にご案内いただき、バイオエナジーが取り組んでいる食品のメタン発酵によるエネルギー再生事業についてお話を伺いました。
続いて、ヘルメットをかぶって工場内の見学に行きます。


見学の間も、提携している企業から食品廃棄物が次々と運び込まれてきます。特徴としては、とても簡単な分別で回収できるということです。
1日約100トンの食品廃棄物が運び込まれ、4,000㎥のタンクの中で、優秀なメタン菌によって、100日間かけて発酵されます。
ここでメタンガスを主成分とするバイオガスを回収し、ガスエンジンで発電しています。24時間の発電量は40,560kwh(約4,000世帯分)だそうです。
バイオエナジーは、この生ごみからエネルギーを作るという高い技術を持つ企業です。創業当時の苦労話なども伺いながら、現在の安定してエネルギーを再生するシステムについて説明していただきました。

また、最後に操業の上で課題になっていることを伺ったところ、「通勤の交通アクセスが悪いため、人手の確保が困難であること」が第一に挙げられていました。これは大田臨海部まちづくり協議会でも、地域や産業の活性化のための大きな課題であると考えています。引き続き、協議会活動の中で取り組んでいく必要があると考えています。


参加いただいた皆様、暑い中お疲れさまでした。
大田臨海部まちづくり協議会では、臨海部の魅力の発信・産業の活性化につなげるため、様々な企業活動について情報発信を行っています。

 

TOP OF PAGE